女性にとって避けては通れない、生理期間中・・・
どのように、過ごされていますか?
とてもめんどくさいもの、痛くて重だるくつらい時期・・・
などネガティブなイメージが強い”生理”というものを、
アーユルヴェーダの観点で、どう過ごすかを考えながら、
実は女性にとって”大切な期間”だったと思ってもらえたらなと思います。
アーユルヴェーダ的 生理中の過ごし方
アーユルヴェーダはヨガと姉妹関係にあると言われている東洋医学の一つです。
アーユルヴェーダでは、生理は女性にとっての大事な
”デトックス期間”
と考えられています。
『その月の生理をどのように過ごすかで、次の月の体調やPMS(生理前症候群)の度合い、が変わって来る』
と言われています。
ライフスタイルに取り入れやすいものから、ぜひ楽しみながらおこなってみてくださいね。
体を休める
静かにすごすことを心がける
生理中はとにかくゆっくりと休みましょう。
十分な休息をとり。リラックスできる時間を少しでも取り入れましょう。
とは言っても、忙しくてなかなか生理中もゆっくりできないという方も、多くいらっしゃると思いますが、
何か一つでも優先順位を決めて、例えば、夕飯は料理の時間を減らすや、緊急性の低いものはやらないようにして
体を休めることを優先してみましょう。
体を冷やさず温める
体が冷えると、どうしても生理中の体の負担が大きくなります。生理中の体は、血液を外へ排出しようという動きをします。
血流が悪化することで、生理中のむくみなどにつながります。
体をしっかりと温めて、循環の良い血の巡りを意識しましょう。
入浴などできない時は、ホットパックやカイロをお腹に当ててあげたりなど、優しく体を温めましょう。
目や頭を休める
目を酷使したり、乾燥させたり、パソコン作業を長く続けたりすると、脳と繋がっている子宮を冷やしたり、負担がかかると考えられています。
産後も、目は使うな!とアーユルヴェーダを知らない昔の日本の人たちは言い伝えていましたよね。
何か関係がやはりあるのでしょうか。
目を酷使せず、休めましょう。
目も脳と繋がっているため、目を温めたりするだけで、脳が休まりリラックスします。
また、考え事やパソコン作業も、極力この期間は減らせるとなおいいですね。
お昼寝をしない
アーユルヴェーダでは、お昼寝は推奨されていません。
怠惰性を増したり、夜の睡眠の質が落ちるためです。
生理中もまた、お昼寝はしないことが良いとされています。
生理中のお昼寝は、血液の循環を悪くし、滞りを招きやすいとされています。
生理中の体に優しい食事を
消化に良いものを食べる
生理中は消化器官が弱まり、またエネルギーも低く、消化不良を起こしやすい時期でもあります。
生物はさけ、スープや煮込み料理なども消化が低下しているこの期間おすすめです。
炭酸飲料や、甘いお菓子屋チョコレート、加工肉や乳製品、小麦や揚げ物のとりすぎにも注意しましょう。
温かい食べ物を食べる
生理中は体を温めてくれる食べ物や飲み物がおすすめです。
胡椒やクローブ、シナモンや生姜など、体を温めてくれるスパイスを使った料理や、温かいスープやドリンクがおすすめです。
温かいハーブティや、チャイもおすすめです。
食事の量に気を付ける
消化に負担のかからない様、食事の量にも気を付けましょう。
また、夕飯はいつもより減らすことで、夜の睡眠の質が高まり、
より休息をとりやすくなります。
五感をリラックスさせる
生理中は神経が敏感になっているため、
五感を刺激しすぎることは避けましょう。
心を痛めるニュースや、大音量の音楽や、香りのきつすぎる場所、
目がチラついてしまう原色のものを部屋に置くということをできるだけ避け、
五感をできるだけ、リラックスさせてあげられる環境を作ってあげましょう。
入浴や洗髪に気を付ける
入浴は、月経の多い日、特に1〜3日目は控えます。
また、頭部を触ることはヴァータというエネルギーを高めてしまうため、
洗髪は3日目まで控えるのが望ましいと考えられています。
ドーシャ(体質)の中でヴァータが高くなると、排泄がさらに高まるため経血量が増え、
イライラや乾燥、不安感が増すとされていて、
洗髪は生理後期の4日目以降にするのが良いと考えられています。
また、生理後期になると、頭部や体を温めたセサミオイルでマッサージ(アビヤンガ)し、デトックスを高め、さらに
浄化を高めることができるとも言われています。
意識を内側へ向ける
この生理の期間は、できるだけ体を休めると同時に
しっかりと、自分自身の内側へ目を向ける期間にしましょう。
時間があれば、瞑想したり、ノートに心のままに内側の思いを書いてみたり(ジャーナリング)するのに、
おすすめの期間です。
また、部屋の掃除や片付け、いらなくなったものを断捨離する期間に活用するのもおすすめです。
運動に気を付ける
激しい運動はしない
この生理期間中は、自分を追い込む様な
激しい運動は控え、自分に優しく静かに過ごすことが大切です。
ヨガをする場合は、パワーヨガや逆転のポーズなどを避けましょう。
軽い運動は効果的
少しの軽い運動であれば、循環を促しデトックスの効果も高めます。
軽いウォーキングや、リラックス系のヨガもおすすめです。
また経血の流れを不自然にせき止めるような動きや、ウェアは避けて
できるだけリラックスしておこなえる様にしましょう。
リラックス系のヨガは呼吸も深くなる為、自律神経も整い、生理期間中におすすめです。
生理後期には、お腹や腰回りを優しくセルフマッサージすることも、
効果的です。
生理中にヨガをする場合の注意点
軽い運動を生理中にされる場合は、ヨガはとてもおすすめですが、
生理中の繊細な体の時期、
せっかくのヨガを逆効果にして体調を悪化させないために
いくつか注意点が必要です。
生理中ヨガをやらない方がよい場合
もし生理中で、以下の状況の場合はヨガをやらない様にしましょう。
- 生理痛(腹痛、腰痛)がひどい時
- 頭痛や吐き気がある場合
- 胃腸の不調を抱えている時
- だるさや眠気が強い場合
- 肌荒れや敏感肌になっている場合
- 経血量が多い(特に1〜3日目)
- 貧血気味の時
大好きなヨガでも、できるだけ上記の場合は休む様にしましょう。
生理中は、ホルモンの関係もあり、すぐに体調を崩しやすいので、
少しでも不調を感じたら、絶対に無理をしない様にしましょう。
生理中にやらない方が良いヨガのポーズ
生理中は、体内の自然の流れで、
経血を外に出そうとする働きがあります。
それと逆らう様な動きは避けましょう。
頭を下にして行う逆転のポーズや、
ねじりの強いポーズ、
激しい動きを伴うパワーヨガも、逆に体調不良を起こしてしまう可能性もありますので、
控えましょう。
生理中、体調不良がなければやさしいヨガは効果的
もし、生理の後期、経血量も減ってきて体調不良などがなければ、軽い運動をすることによって
生理中にかかえるトラブルやその後の体調を改善させてくれる以下の効果もあります。
- 血行を良くし、生理中のむくみを解消してくれる
- 呼吸が深くなりリラックス効果がある
- 生理後期のデトックスを強め、老廃物の排出を助けてくれる。
- 生理中に抱えていた腰痛をほぐすことができる
生理期間中も上手にヨガを取り入れて、体内環境を良くしたいですね。
おすすめのクラスやポーズ
生理中におすすめのヨガのポーズは、座位や仰向けで行うやさしいポーズや、
チャイルドポーズなどで腰を伸ばす休憩のポーズ。内観をしっかりできる
呼吸や瞑想もおすすめです。
リラックス系のヨガクラスで、ご自身の体の声を聞きながら、
やさしくおこなえる様にしましょう。
どんな生理用品やヨガウェアがいいのか?
生理中は気になることがいっぱい
レッスン中に生理が漏れないか、
臭わないか、など
生理中だととても気になりますよね。
経血量が多いと、そういったことが気になり
レッスンに集中できないため。
経血量が減った生理後期以降にレッスンを行う様にしましょう。
ヨガの時おすすめの生理用品は
ヨガの時はできるだけ、心地の良い状態にしたいため
ナプキンはできるだけ通気性の良いものにしましょう。
ナプキンショーツやオーガニックコットンのショーツなどがおすすめです。
もし、ナプキンのズレが気になる方は、タンポンと吸水ショーツを合わせて使ったり、
量の少ない時は吸水ショーツのみでも。
ただ、仰向けの時間が長いクラスだと後ろ漏れが気になるので、
夜用で、ハイウエストなタイプの吸水ショーツを選ぶと安心してヨガを楽しむことができます。
また、今は月経カップを使われている方も増えてきましたね。
まとめると、
- 通気性の良いナプキン
- ハイウエストな夜型の吸水ショーツ
- タンポンや月経カップ
これらを準備しておくと、その時経血量によって
生理用品を組み合わせて使うことで、生理を気にせずヨガをすることができます。
生理中おすすめのヨガウェア
また、ヨガウェアは
フィット感のあるレギンスだと、生理用品が
もたついて見えてしまたり、腰やお腹周りを締め付けてしまうので、
少しボトムスにボリュームのあるウェアを
選ぶと、良いですね。
そして、万が一漏れた時、目立たない様に
色は暗めのダークカラーがおすすめです。
生理中のやさしいヨガで、次の月をすこやかに
生理中の過ごし方で、
次の月に健やかに過ごせるかが決まってきます。
生理中は激しい運動はせず、
優しいヨガで、五感や心身をリラックスさせ、
この女性に備わった、大切な”デトックス期間”を
楽しく過ごしてくださいね♪
そして、次の月や月経時をすこやかにすごせますように♪
まとめ
女性にとって、生理は月一回、平均で5日間。
累計すると、人生の約7年分の期間となります。
それは、女性の平均寿命が男性より7年長いとされている期間とほぼ一緒です。
忌み嫌っていた生理は、実は女性にとって、体を浄化し内観させてくれ
より健康へと蘇らせてくれる
大切な期間でもあったのですね。
この記事ではヨガと姉妹であるアーユルヴェーダの観点から、
生理期間中のおすすめの過ごし方を
取り上げてみました。
ぜひ、ご自身のライフスタイルにあった取り入れやすいものから、
試してみられてくださいね。